上五島 吉村歯科

入れ歯を入れる理由とは?

初めて部分入れ歯、あるいは総入れ歯を作るのに、抵抗のある方がほとんどです。
今更ですが。
何故入れ歯が必要でしょうか?
まずは、高齢になってからですと、ますます入れ歯に慣れるのが困難となります。顎の運動機能も衰えるため、より若い時期に入れる方が、入れ歯に順応しやすいのです。
 
最近は、「健康寿命」という言葉が聞かれるようになりました。
健康寿命とは、介護や人の助けを借りずに起床、衣類の着脱、食事、入浴など普段の生活の動作が1人ででき、健康的な日常が送れる期間の事です。
入れ歯を早い段階で作る事により、健康寿命が長くなるのです。
その理由は、舌の機能が良くなる。唾液の分泌量が増える。腸の動きが良くなる。噛む事で、適度な食べ物の塊となり、飲み込む能力も上がる。ためです。
たまに、
「奥歯はないが前歯が残っているから、入れ歯は要らない。」
と仰る方もいます。
その場合は、下の前歯の突き上げにより、上の歯茎がダメージを受けたり、上の前歯が押され続け、出っ歯のようになる事もあるのです。
 
それでは、より痛くない入れ歯にするには、どのような工夫があるのでしょうか?
基本的に入れ歯は、レジン(歯科のプラスチック)で出来ています。硬い素材です。
そのため、顎堤(顎の土手)が極度にやせた場合には、いくら噛み合わせを調整しても、痛みが続く患者さんがいます。
そんな時に、入れ歯の内面に柔らかい材料を用いる方法があるのです。
これは、直接床に正座すると痛いので、座布団を敷いて痛みを和らげる効果と似ています。
ここ10年程で、柔らかい材料は進化していますから、検討する価値はあります。
さらに、柔らかい材料に関しては、保険適応、保険外があります。
例えば下の総入れ歯で、顎堤が極度にやせた場合は、保険適応です。1割負担の方で2000円程度となります。
 
保険外ですと、以下のような選択肢もあります。
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それぞれ、一人一人のお口の状態が違いますので、ご相談下さい。
 
最後まで、読んで頂きありがとうございます。

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